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2017年12月21日

モンテヴェルディ マドリガーレの聴きどころ

国内第一級のバロック声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」が複数年にわたって全曲演奏に取り組んでいるモンテヴェルディのマドリガーレ集。4月13日(金)浜離宮朝日ホール公演では、「円熟期Ⅲ」と題して後期の代表的な作品「薄情な女たちのバッロ」を含め全8曲を演奏します。本公演についてラ・フォンテヴェルデ主宰の鈴木美登里さんへ聴きどころについて伺いました。

 

ラ・フォンテヴェルデは結成15周年と伺いましたが、マドリガーレ・アンサンブルを結成したきっかけを教えてください。
ヨーロッパの講習会に参加した時に初めて生で「マドリガーレ・アンサンブル」の演奏を聴き、魅了されたのがきっかけです。日本でも自分のグループを作って演奏したい!と強く思いました。

 

ラ・フォンテヴェルデの特長はどんなところでしょうか。
メンバーはそれぞれフリーランスのソリストとしても多彩に活動しているので、時に劇的な表現を必要とするマドリガーレではその経験がとても役に立っています。一人ずつが個性豊かな歌手でありながら、美しいアンサンブルも作ることができるというのが最大の特徴です。
また、マドリガーレというジャンルがルネサンスから初期バロックまでに流行した音楽なので、ラ・フォンテヴェルデはそのあたりの時代の作品をレパートリーの中心にしています。

 

2013年からモンテヴェルディのマドリガーレ集を全曲演奏するという壮大なプロジェクトに取り組んでいますが、4月公演の聴きどころを教えてください。
このシリーズでは作曲家の生涯に沿って時代を追って演奏してきました。今回はその最終章で、マドリガーレ集の「第8巻」を中心に演奏します。弦楽器、ハープ、リュート、チェンバロの古楽アンサンブルに加えて、声楽のコンサートでは珍しいダンスも取り入れる予定です。今回メインになる「薄情な女たちのバッロ」という作品では途中、弦楽器のアンサンブルによる踊りのための音楽が挿入されています。「バッロ」は「踊り」という意味ですが、当時人気のあった楽曲のスタイルで、今回のバッロも婚礼の祝宴の中での演目として演奏されました。

 

声楽アンサンブル、古楽アンサンブル、そしてダンスと、聴きどころ・見どころが満載ですね。
初めてラ・フォンテヴェルデを聴いてみよう、という方へメッセージをお願いします。
あまり馴染みのないジャンルかと思いますが、一度聴いていただければ「とても親しみやすい」と感じられる音楽です。
またマドリガーレでは歌詞の内容が深く音楽と関わっているので、毎回日本語の字幕を付きで演奏しています。「詩と音楽」の融合をきっとお楽しみいただけることと思います。

(Photo:©Naoya Yamaguchi)

★インタビュー②「マドリガーレが大流行したきっかけ」

 

公演詳細はこちら。ラ・フォンテヴェルデ「モンテヴェルディ:マドリガーレ集全曲演奏シリーズ」4月13日(金)午後7時開演