コンサート情報

2020年1月17日(金) 19:00

エリソ・ヴィルサラーゼ 
ピアノ・リサイタル

  • 託児

9月28日(土)10:00一般発売

logo_ah.gif朝日新聞社

出演

エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)

エリソ・ヴィルサラーゼ ©Nikolai Puschilin
エリソ・ヴィルサラーゼ ©Nikolai Puschilin

内容

気品のある演奏で魅了するピアノの巨匠ヴィルサラーゼが、浜離宮朝日ホールに登場する。

20世紀の名ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテルらと親交を結んだロシア・ピアニズムの正統派の継承者。リヒテルから最高のシューマンの演奏者とたたえられたヴィルサラーゼが、シューマンを中心としたプログラムを届ける。

一音ごとに鮮烈な霊感を伴う演奏を、親密空間で間近に、濃厚に聴くプレミアムな公演!

   

<演奏曲目>

チャイコフスキー:四季 Op. 37b より
プロコフィエフ:風刺(サルカズム) Op.17
プロコフィエフ:トッカータ ニ短調 Op.11

 
~ 休憩 ~

 

シューマン:8つのノヴェレッテ Op.21より第8番嬰へ短調
シューマン:幻想曲 Op. 17

 

 (※2019年10月9日更新  ※曲目は変更となることがあります)

 
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ファンタジーのその奥へ  

                                道下京子(音楽評論)

 
 来年も、エリソ・ヴィルサラーゼが日本にやってくる。ネイガウスやザークらに学び、リヒテルにも薫陶を受けた彼女の演奏には、ロシア・ピアニズムの伝統が脈々と受け継がれている。その特徴でもある完璧無比な演奏技巧と音の響きの美しさ、表現の精妙さとともに、彼女の音楽には熱い想いと確固とした信念が貫く。
 来年の日本のリサイタル・ツアーでは、彼女の十八番とする作曲家の作品が並ぶ。
 ロシアの二大音楽院を創設したアントン&ニコライ・ルビンシテインからチャイコフスキーへと継承されたロシアの音楽教育は、ヴィルサラーゼのなかにも深く息づいている。そんな彼女は、チャイコフスキーの音世界をどのように聴かせてくれるだろうか。また、
プロコフィエフの生きた時代を経験した彼女は、革命前の同時期に初演された《トッカータ》と《サルカズム》を選曲。これらの作品にはプロコフィエフ特有の力動的なリズム感と風刺的でクールな感性が潜む。そして後半は、彼女が得意としているシューマン。いずれの作品も彼と恋人クララとの恋愛時期の創作であり、深いロマンティシズムとともに、複雑な心の動きが音楽のなかで絡まり合う。
 70代後半にさしかかったヴィルサラーゼ。これまで私は彼女の演奏を何度も聴いてきた。圧倒的な迫力とともに透明なリリシズムを湛えたプロコフィエフ、そしてシューマンでは聴く者を瞬く間にファンタジーの奥深くへと惹き込んでゆく。さまざまな思考や感情の交錯する彼らの声にヴィルサラーゼは耳を傾け、強靭な指を駆使して輻輳した音のラビリンスを解きほぐし、音楽の流れを描き分ける。その演奏を特色づけるのは、彼女の知性と広いパースペクティヴである。深い思索を経た彼女の演奏には、強い説得力と使命感が漲っている。

チケット価格

全席指定:¥9,000

チケット申し込み

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出演者プロフィール

エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)

グルジア(現ジョージア)の首都ティフリス(トビリシ)生まれ。

代々グルジアの芸術文化に深いかかわりを持つ家系に生まれ育つ。

ピアノの手ほどきを、祖母のアナスターシャ・ヴィルサラーゼ教授から受けた後、モスクワへ移り、ゲンリフ・ネイガウスおよびヤコフ・ザークに師事。

20歳で、チャイコフスキー・コンクール3位入賞を果たし、24歳の時にシューマン国際コンクールで優勝。

モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンなど、18世紀および19世紀後期の作品に対し深い愛着を持ち、とりわけシューマンの作品の最も優れた解釈を行う現代の演奏家のひとりとして、高い評価を得ている。
また、現代の作曲家を含む、ロシア音楽の幅広いレパートリーを持ち、旧ソ連の権威ある芸術賞を多数受賞している。
ヨーロッパの主要音楽都市にて定期的にリサイタルを行うほか、ナタリア・グートマンとのデュオ・リサイタルも各地で展開している。室内楽およびサンクトペテルブルグ・フィル、ロイヤル・フィル等のオーケストラとの共演では、北米、日本、ヨーロッパで大規模なツアーを行う他、各地の一流オーケストラと定期的に共演している。

今までにルドルフ・バルシャイ、キリル・コンドラシン、リッカルド・ムーティ、クルト・ザンデルリング、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、エフゲニー・スヴェトラーノフ、ユーリー・テミルカーノフなど、多くの著名指揮者と共演。

2019/2020シーズンは、ヨーロッパとアジアでのソロ・リサイタルと室内楽、サンクトペテルブルク・フィル、日本フィル、ロンドン室内管等との共演を予定。日本を含む各国でのマスタークラスや、ブリュッセル、香港でのコンクール審査も務める。

優れた教育者としても知られており、モスクワ音楽院およびミュンヘン音楽大学の常任教授を務めるほか、主要な国際音楽コンクールの審査員にしばしば招かれている。

ライヴ・クラシックス・レーベルからは多くの録音をリリースしている。