浜離宮朝日ホール|朝日ホール通信

1992年オープンの室内楽専用ホール。特にピアノや繊細なアンサンブルの音色を際立たせる設計でその響きは世界でも最高の評価を受けています。


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藤原真理演奏活動40周年記念ベートーヴェン・チェロソナタ全曲演奏会第1回9/20(金)14:00第2回10/4(金)19:004/13(土)発売各¥4,5002公演セット券¥8,000(枚数限定)チェロ作品の「新約聖書」を一気に披露する2公演藤原真理©AtsuyaIwashita倉戸テル演奏活動40周年を記念し、日本を代表するチェリストが、ベートーヴェンのチェロソナタの全曲演奏会を2公演にわけて開催する。「もし私が、独り孤島に住むとして音楽を持っていけるとしたら、ベートーヴェンのこれらの作品だ」と言い切るほど、藤原真理にとっては思い入れの深いプログラムだ。共演:倉戸テル(ピアノ)【第1回】9/20(金)14:00ベートーヴェン:ヘンデル「ユダ・マカベア」の『見よ勇者は帰る』の主題による12の変奏曲ト長調ピアノとチェロのためのソナタ第2番ト短調モーツァルト「魔笛」の『娘か女か』の主題による12の変奏曲ヘ長調ピアノとチェロのためのソナタ第1番ヘ長調【第2回】10/4(金)19:00ベートーヴェン:モーツァルト「魔笛」の『恋を知る男たちは』の主題による7つの変奏曲変ホ長調ピアノとチェロのためのソナタ第3番イ長調ピアノとチェロのためのソナタ第4番ハ長調ピアノとチェロのためのソナタ第5番ニ長調2「バッハの無伴奏チェロ組曲は旧約聖書、ベートーヴェンのピアノとチェロのためのソナタは新約聖書とたとえて言われる事が多い。古典の時代にあって和声に工夫を駆使して作曲されたバッハの無伴奏組曲に対して、ベートーヴェンの初期のソナタは古典の形式を守りつつ、作曲法の発展の芽が随所に見られ、その傾向は中期、後期において熟していく。ベートーヴェンは、ピアノとチェロの自由な対話が何よりも大事だが、ただただ自由に弾いてもその魅力は伝わらない。ピアノ譜を見て可能性の限りを求め、想像力を働かせ、各々の楽器を弾く基本的な技術は常に練習しながら、探し出したイメージを音に表すための練習をする。こうした準備を経て、演奏会の舞台上で音を聞きあい、反射神経で反応しあうのだ。たやすいことではないが、楽しみでもある。」(藤原真理)


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