浜離宮朝日ホール|朝日ホール通信

1992年オープンの室内楽専用ホール。特にピアノや繊細なアンサンブルの音色を際立たせる設計でその響きは世界でも最高の評価を受けています。


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ユース(25歳未満)¥1,000般¥3,000各一第7回仙台国際音楽コンクール最高位受賞記念注目すべき才能をいち早くキャッチ9/7(火)19:0010/7(木)19:00チェ・ヒョンロクピアノ・リサイタルシャノン・リーヴァイオリン・リサイタルラヴェル:高雅で感傷的なワルツクープランの墓ショパン:3つのマズルカOp.59ピアノ・ソナタ第3番共演:ジェシカ・オズボーン(ピアノ)バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番武満徹:妖精の距離リスト(ミルシュタイン編):コンソレーション(慰め)第3番イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番ほか©JustinAranha©仙台国際音楽コンクール【お問い合わせ】仙台国際音楽コンクール事務局Tel.022-727-1872(平日9:30〜17:00)Column成長する場としてのコンクール今年はワルシャワで5年に1度のショパン国際ピアノコンクールが開催されます。本来は昨年の予定でしたが、コロナ禍の影響で1年延期され、今年7月から予備予選がスタート、10月に本大会が行われるとのこと。昨今はインターネットでリアルタイムに視聴できるコンクールも多く、ショパン・コンクールも予備予選からすべての出場者の演奏が中継されています。日本人出場者も多いので、応援している方も多いのではないでしょうか。飾りました。現地に行かなくても参加できるオンラインでのコンクール、これも新しい形ですね。それにしても、コンクールとは音楽家にとってどのような意味を持つのでしょう?すでにメジャー・デビューをして、かなりの知名度と人気を誇る音楽家でも、コンクールに挑戦することは珍しくありません。コンクールというと技術を競い合う場というイメージもありますが、じつはそれだけでなく、「音楽家として、また人間として成長できる場」であると語る音楽家は多くいます。より高みを目指し、自身に闘いを挑むためにコンクールを受けるのです。アレクサンダー・ガジェヴ、チェ・ヒョンロクも本大会への出場が決定しており、ともに9月に浜離宮朝日ホールでのリサイタルに出演します。細部まで仕上がった状態でのショパンを聴ける貴重なチャンスをお聴き逃しなく。ちなみにガジェヴはショパン・コンクールの予備予選と同時期に、オンラインで開催されていたシドニー国際ピアノコンクールにも出場し、見事優勝を一色まことのコミック『ピアノの森』や、恩田陸の小説『蜜蜂と遠雷』など、コンクールを題材にした物語は数多くあります。それらはフィクションでありながら、コンクールを通して成長していく音楽家たちの人間ドラマが生き生きと描かれており、読めばきっとコンクールのイメージが変わるはず。若き音楽家たちの挑戦に、ぜひご注目ください。9


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