浜離宮朝日ホール|朝日ホール通信

1992年オープンの室内楽専用ホール。特にピアノや繊細なアンサンブルの音色を際立たせる設計でその響きは世界でも最高の評価を受けています。


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有楽町朝日ホールイッセー尾形一人芝居妄ソー劇場・すぺしゃるvol.3「老いも若きも蚊帳の外」12/2(木)12/3(金)12/4(土)18:0014:0014:00各¥5,500年末恒例のイッセー尾形による一人芝居、今年はコロナ禍の世の中とダイレクトに向き合った結果、7本の新作が完成したとのこと。おなじみの愛すべきキャラクターあり、これまで視野に入らなかった新たなキャラクターの登場あり。コロナ禍にも負けずどっこい生きてる市井の人々を鮮やかに活写するイッセー尾形の眼差しは、人間愛とユーモア、時代を読む知性に満ちている。さあ、今年はなにが飛び出すか、年の終わりにエネルギーが湧き上がってくるような劇場での時間をぜひご一緒に。Column有楽町朝日ホールをご案内落語ファンにはおなじみの「朝日名人会」をはじめ、芝居や狂言などの主催公演を開催している有楽町朝日ホール。クラシックのコンサートを聴きに浜離宮朝日ホールにいらっしゃるお客さまも、有楽町には行ったことがないという方が多いかもしれません。有楽町マリオンの11階にある有楽町朝日ホールには、映画館のチケット売場横にあるエレベーターで上がります。はじめての方には少々分かりにくいかもしれませんが、それもまた秘密の入口っぽくてワクワク。11階につくと、昭和レトロな雰囲気のある空間がお出迎え。ホール内は大理⽯を使用した壁面と赤いシートが重厚でありながら、あたたかい安心感に包み込まれるのは、ここがたくさんの「笑い」を生み出している場所だからでしょうか。このホールが開館したのは1984年10月。朝日新聞東京本社と日本劇場の跡地に、朝日新聞社と東宝・松竹両社が共同で建設を進めてきた有楽町センタービル(愛称:有楽町マリオン)がオープンしたときのことです。ビルの高層部には朝日新聞記念会館が入っており、その一部として有楽町朝日ホールも同時にオープンしたのでした。当時、有楽町マリオンは有楽町・銀座地区では最大級の建物だったそう。ビル内には5つの映画館、2つの百貨店が入り、文化・娯楽・ショッピングが一体となった新しい都市生活のメッカとして期待を集めていたようです。オープンした日の新聞には、つめかけるたくさんの人々の写真が掲載され、銀座のキラキラした賑わいが伝わってきます。時代は流れ、今はコロナ禍に不景気にと閉塞感のある毎日ですが、有楽町朝日ホールのどこか懐かしい空間で、落語を観て鬱憤を笑い飛ばしたり、狂言を観て日本文化の奥深さに触れたり、思い思いの時間を過ごしてみませんか?17


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